無気力なときが一番きつい

めいじーです。博士課程まで出ておいて、無職・うつ病・数百万円の奨学金の借金まみれという、NHKスペシャルに出てきそうな社会のダークサイドの人間です。

「博士が100人いる村」の無職とか行方不明のカテゴリーですね...

 

私は約2年前、大学で教員をしているときにうつになりました。

それに追い打ちをかけるように、任期が迫っており、大学の職を探しましたが、私の実力不足で職を得られませんでした。

その後、民間企業に転職しましたが、引き続きうつが酷くなっていき、とうとう朝起き上がることもできなくなりました。

あまりに状態が酷かったので、療養に専念するために会社を辞めました。

 

治療を本格的にはじめて1年以上たち、最近は病状もだいぶよくなり、職を探しはじめました。

求人に応募しても見送られることが多く凹みますが、根気よくやっていこうと思います。

病み上がりなので、まずは普通に税金払って、ご飯が食べれるくらいでも御の字かなと。

 

さて、うつ病が最も酷かったとき、何がつらかったか。

やはり、無気力状態で何もする気が起きないことでした。

トイレに行くのもつらい、食欲もない、趣味もやる気になれない...

色々と薬を試しては、朝から晩までひたすら寝て、起きて自己嫌悪に陥る毎日。

本当に廃人のような数ヶ月を過ごしていたと思います。

 

しかし、治療から半年ほどたってくると、なんとか外を散歩する気になりました。

そこから本当に少しずつ、普通の生活ができるようになっていきました。

散歩で遠出したり、電車に乗ってみたり、外食してみたり、川辺でぼーっと魚を眺めたり。

そんなことを続けているうちに、山に登りたいとか、絵を書いてみたいとか、ガンプラを作りたいとか思うようになり、その思いに素直に行動しました。

そして、1年近く自分の気の向くままに行動することによって、「これをやりたい!」とか「これが好き!」という強い気力が蘇ってきました。

そして、その気力が、生きていることや生きていてよかったということを実感させてくれるんだなということに気づきました。

 

社会的に役に立つか?、世間からどう思われるか?、お金になるか?などの考えを一切捨てて、自分は何が好きだったかを思い出し、自分の好きなものや事の原体験を追体験するような時間が私には必要だったのかもしれません。

うつ病で苦しんでいる方に少しでも参考にしていただけたら幸いです。

 

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